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病棟(救命救急)

救命救急センターにおける精神科リエゾン

[システム]
救急搬送患者の15%は、何らかの精神科的対応の必要な患者といわれています。
ドクターヘリを有し、救急車受入台数も全国トップクラスである東海大学高度救命救急センターには、年間2万人を越える患者が来院します。その5%に精神科的対応が必要であり、入院患者に至っては10%が精神的対応を求められている現状があります。
東海大学では、救命センターと精神科の連携は密であり、現在では複数名の精神科医が当番制となり、外来患者および入院患者に対して、救命救急医や看護スタッフ、ソーシャルワーカーと共働して救命センターの要請休日や夜間当直帯も含めて応じるシステムが構築されています。そのために全ての精神科スタッフが特に後期レジデントの時期に救命救急センターにおける精神科チームを経験する教育体制となっています。

[救命センターで対応する精神疾患]
うつ病、適応障害、せん妄、境界性人格障害、統合失調症、認知症、アルコール依存症などが主な対象疾患です。

[救命センターで対応する精神症状]
救命センターには、状態像の把握しにくい症状を呈する患者が多く来院します。身体科的疾患が原因なのか、精神科的疾患が原因なのか、この鑑別は重要であり、救急医と連携して診断を行っています。
特に、自殺企図、パニック発作、解離症状、離脱症状、酩酊、不眠、幻覚妄想、興奮、昏迷、拒絶、うつ、躁など救命センターに多く見られる精神症状への対応を行っています。救命センターでの精神科的対応は、迅速かつ適確な対応が要求されるため、診断や治療において、通常の精神科的対応とは異なったスキルが必要となってきます。また、小児に対する対応も行っていることは当科の大きな特徴の1つです。
中でも、自殺企図患者に対する対応は、救命センターにおける精神科リエゾンの中心的役割となっています。救命センターにおける自殺未遂者に対する精神科的ケアは、自殺予防対策の一助を担っています。身体的治療終了後、精神症状が不安定な患者に対しては、精神科病院への転院を行っています。こうした関連病院との病病連携は比較的スムースに行われています。帰宅する症例についても、家族など保護者に対し、心理・社会的教育を行っています。

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