児童研究会は木曜日の18:30〜20:00の時間帯に開催しています。研究会の約2/3は症例検討会に当てています。研究会には、医師、研修医、医学部学生、心理士、など精神科医療に関わる方が参加しております。症例検討会では、若手医師、心理士が症例を提示し、2時間以上かけて検討し、診断の見立て、治療方針、生育歴の聴取の仕方、治療者と患者との力動、などについて熱い論争を展開しております。症例の内容は決められていないため、児童期から青年期の疾患、そして成人期の疾患まで幅広く扱っています。
メンバーの条件としては学内外、精神科医か臨床心理士かは問わず、日頃精神科ないしは心理臨床に携わっていて、子どもの臨床に興味を持ち、守秘義務を守ることができる方が対象です。
臨床精神医学研究会は、2010年度から活動している新しいグループです。活動は、主に臨床に役立つ精神医学的な勉強会、抄読会、症例検討会などを行っています。対象疾患は統合失調症やうつ病、不安障害などの一般的な精神疾患です。ざっくばらんな雰囲気の中で、日頃の臨床活動から湧いてくる疑問や諸問題を、様々な年代の医師が議論しあい、精神科診断学、治療学についての知識を深め、研鑽を積んでいます。議論は生物学的な理解を基にした切り口、心理学・発達論的な理解からのアプローチ、外的環境からのストレッサーモデルなど、多面的に展開されています。
また、このグループは上級医師から、新人医師への教育としての機能も重視しています。知識や理解を伝達する中で、上級医師、新人医師ともに非常に勉強になっています。
さらには、最近の精神医療のトピックスをそれぞれの医師が持ち寄り、情報交換することで、お互い良い刺激となり、治療の工夫を考えるきっかけとなっています。
現在は、勉強会、教育としての機能が主な活動ですが、今後は臨床研究も行い、研究活動にも力を入れていきたいと考えています。興味のある方はぜひご参加ください。